自己破産の基礎知識 > 同時廃止事件と管理事件

同時廃止事件と管理事件について

破産手続開始決定後の流れを追う前に、自己破産についておさらいしておきましょう。

自己破産とは、借金を帳消しにしてもらう制度ではありません。

結果的に返済不可能な相手に対して返済の義務を免除する事にはなりますが、それは「ない袖はふれない」という点、それに関して債権者もこれ以上の無駄な費用と時間は使いたくないだろう、という観念の元、少しでも建設的に解決しようじゃないか、という考えで作られている制度です。

つまりどういうことかというと、決して債務者に対して都合のいい制度ではない、ということです。

基本的には債権者に対して優しい制度といっても過言ではありません。

その為、自己破産というのは、債権者に対して公平に財産を分配する為の制度といってもいいでしょう。

自己破産を行う場合、この事をまず頭においてください。

その上で、破産手続開始決定後の流れを追っていきます。

この決定がなされた後、債務者の財産の有無によって手続きは二つに分かれます。

財産がない場合は「同時廃止事件」、ある場合は「管財事件」となります。

事件というと、何か罪を犯したみたいだと思うでしょうが、実際には罪という事ではありませんので安心してください。

同時廃止事件と管財事件では、手続の内容が全く変わってきますし、それにかかる時間もかなり違います。

当然、自分で選択する事はできないので、自分の財産の状況について正確に伝達した後は、指示を待つ事になります。

基本的には、少しでも換価可能な財産があれば、管財事件になっていきます。